イベント・レポート

アヴァロン・アドベンチャーTレポート

隔月間隔でマスターフリー参加のTRPGコンベンションを開催しているKKFですが、主催
自体は熊本の各サークルにお願いすることとなっています。
年6回の開催で、
 2月のNew Yearは、SCUD主催
 4月のspringは、崇城大TRPG研究会主催
 6月のRainyは、熊大たのしいRPG研究会主催
 8月のsummerは、ARC主催
と最初の4回は主催が固定化しているのですが、10月のautumnだけは毎回変わってい
るのです。
ちなみに99年は「美しい日本語の会」、00年は「FIKS」、01年は「フリーセッション企画
局」というふうに・・・
この主催してくれるサークルを見つけるのが、毎年の苦労なのですが・・・今年はついに
見つからず、最終的にはSpecial KKFと同様にKKF実行委が主催することになりまし
た。
せっかくKKF実行委がやるなら、イベント色の強いライブRPGをやろうということになり、
各サークルに協力をお願いしたところ、次のサークルさんからマスター派遣の快諾をい
ただきました。
 ARC
 熊大たのしいRPG研究会
 崇城大TRPG研究会
 SCUD
 たのR・OB
 フリーセッション企画局
 Powers
かくして3カ月の準備期間を経て、9月22日、熊本市民会館でAutumn KKF/アヴァロ
ン・アドベンチャーが開催される事となったのです。



当日、朝に集まったスタッフは、ワールドマスターのFS企画局長さんをはじめ、各島のマ
スター7名(青木のだんなさん、空人さん、matuさん、黒りんごさん、龍崎剣舞さん、中尾
さん、ゲートさん)と、サブスタッフとして中村さんと私(オビケン)の全部で10名。
ただイベントの宣伝が巧くいかなかったためか、午後開始にも関わらず、朝から来られ
ている参加者の方もおられて申し訳ないことに・・・



いったいどの程度の参加者があるのか不安視していたものの、29名もの参加をいただ
き、主催者としてはホッとした次第です。
またシステムもオリジナルであるため、最初にシステム紹介や全員でキャラクター作成を
する必要があるなど、不安要素がたくさんあったものの、参加者の皆さんの理解が早く
スムーズに進行しました。
システムは体力、知力、器用の3つの能力とサイコロ1個による達成値判定。
それぞれ能力に合ったクラスとしてファイター、ウィザード、シーフの3つのクラスが準備
してあり、参加者はクラスを選び、合計5点の能力値を3つの能力値に割り振るというも
の。
自由にクラスを選ばせたところ、意外とウィザードが人気だったようです。
ですが・・・能力値を上げるアイテムは、ウィザード専用を少なく設定してあったため、ウィ
ザードの人はなかなか専用アイテムを確保できなかったのではないでしょうか。



さて1時からゲームスタート!!
世界にある7つの島を巡って、貰った依頼書を果たしていくというものです。



この世界の住民に会う為には、会いたい人物のコネカードが必要というシステムなので、
最初のうちはコネカードのトレードが主となりました。
ほとんどの人は、持っている依頼書に書かれている人物のコネカードを貰おうとするので
すが、中には女性キャラのコネカードばかりを集める人もいたようです。
依頼を果たしていくと、少しずつ武器などの役に立つアイテムが手に入るようになりま
す。
スタッフ側で心配していたPK(プレイヤー・キラー)もあまり発生せず(というより仕掛けた
方が負けてたみたいで・・・)、参加者の皆さんはマナー良く、仲良くゲームを進めておら
れたみたいです。



エルン島マスターの黒りんごさん・・・今回の一番の功労者です。
この人の努力なしでは、アヴァロン・アドベンチャーは出来なかったといっても過言ではあ
りません。

男臭いエイダス島マスターのmatuさん・・・自ら志願して男臭い島を選ばれました。
ちなみにシナリオも男臭いものが多かったような・・・
マスター会議の時に、matuさんは
「なんで、うちの島は女がいないんじゃー」
「女の子のカードを持ってきた参加者には、もれなく金貨をプレゼント」
と言っておられましたが、果たして女の子のカードを持ってきてくれた優しい参加者はい
たのでしょうか?
ちなみに女の子のカードは全部で12枚ありました(吸血姫を含めると13枚)。

北の果てダレイン島マスターの空人さん・・・
この島には人気投票NO1のNPC、占い師ユルキナが住んでました。
他の島のマスターも、なぜか占い師ユルキナ絡みのシナリオをたくさん作ってました。
マスター側にとっても(便利で)人気のあるNPCだったようです。

交易の中心地ヴォルドロス島マスターの中尾さん
急遽、サブマスターからヴォルドロスマスターへ変更となりました。直前まで試験だったそ
うで・・お疲れ様です。

森とキノコのペルトカ島マスターの青木のだんなさん
誰よりも早く仕事をやってくれました。・・・感謝です。
魔王を倒すシリーズアイテムも、ネコミミなどの「ネコシリーズ」・・・本人はどんなものをイ
メージしたのかは分かりませんが、出来上がったカードは、なかなか強烈でした。

闘技場のあるクロン島マスターの龍崎剣舞さん
押さえるべきは押さえるといったシナリオつくりで、安心できるマスターさんです。

神殿のあるプレスピア島マスターのゲートさん
魔王シナリオに関係する島だったので、いろいろと大変でした。
ヴォルドロスと並んで、一番参加者が訪れた島ではないでしょうか。

さて3時になると魔王が復活!!
プレスピア島が魔王軍の手に陥ちます。
その時、プレスピアにいた参加者は、別室の魔王城へ呼び出され、一人ずつ魔王と戦い
ます。
魔王役のワールドマスターの見せ場です。
「戦うか、手下になるか、選べ。」
との問いかけに、参加者は全員「戦う」を選択。
もちろん魔王によって全員ボコボコにされたものの、参加者の勇気と正義漢に感動。(手
下になってくれたら、魔族になってもらい、世界でスパイ&破壊活動をやってもらう予定
だったのですが。)
ボコボコにした参加者に対しての魔王の台詞
「貴様なぞ、神聖武具か真剣ミドゥリヴォン、あるいは火山武具シリーズか猫シリーズで
もないと、私は倒せはせぬわ!!」
きちんと自分の弱点を言ってくれる優しい魔王でした。



それからアヴァロン各国政府より全冒険者へ「魔王討伐」の依頼が発布。
またこの時からパーティ行動ができるようになり、あわててパーティ結成に走り出す参加
者の皆さん。
なかなか自分とパーティを組める人が見つからず、掲示板に仲間を求める張り紙をする
人も・・・

4時すぎになり、ぼつぼつとパーティが魔王城へと向かいだします。
しかし魔王も強い強い・・・また魔王は4人いて、武器もそれぞれの魔王に合ったもので
ないと効果が薄れてしまうため、なかなか倒せません。

しかし5時をまわる頃には、なんとかすべての魔王の討伐が完了。
アヴァロンに平和を取り戻します。
彼らが、魔王を倒した勇者たちです。



5時30分・・予定より早めにイベント終了。
もっとやりたかったのですが、全部で200本用意したシナリオがすべて底を尽き、これ以
上は無理と判断したためです。
閉会式で、もっとも経験値を獲得した人に「アヴァロンの英雄」の称号が贈られました。
最後は、使ったカードは自由に持ち帰ってもらうことにしました。

KKFにおいては、始めての試みとなったライブRPG。
やはり、いろいろと問題点が出てきました。
しかし当イベントの一番の目的である
「たくさんの他の参加者と交流できるライブRPG」
は、なんとか合格点をクリアしたのではないかと思っています。

今回限りという話もありますが、もし次回やるとするなら色々は反省を元にもっと面白くし
ていきたいものです。
最後になりましたが、主催者側の無謀な要求を完遂してくれたスタッフ、マスター、イラス
トレーターの皆さん、
そして参加してくれた皆さんに感謝します。ありがとう。

文責:オビケン

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