熊本怪異録

熊本怪異録

熊本怪異録とは
２００４年５月５日に熊本市民会館において開催された
ライブ形式のＴＲＰＧイベントです。

コンセプトは
「そのイベントに参加した全員と接触をもつゲームイベント」
「熊本を舞台として、地元の事を知るきっかけになるイベント」
というものです。

【Concept】

時は現代、熊本を舞台としたライブ感覚のＲＰＧイベントです。

2001年、2002年に行ったライブＲＰＧイベント「アヴァロン・シリーズ」とは、ちょっとやり方
を変えています。

まず、イベント開始当初にパーティを組み、パーティ毎に熊本を騒がす怪異事件の解決
を求める依頼を受けます。

参加者は、基本的にはパーティ単位で行動を行います。

５人いるマスターは、それぞれ【熊本駅前】や【下通り】などの舞台を担当し、パーティ毎
にそれぞれ舞台を訪れていきます。

ただし、状況によってはパーティがバラバラに行動したり、あるいは別のパーティと合流
して動いていくことになります。

パーティのそれぞれの目的が絡み合い、最後には熊本を襲うであろう大きな災厄を参加
者全員で防ぐこととなります。

【Ｓtaff】

今回もまた、熊本のＴＲＰＧサークルからマスターを派遣してもらい実施することとなって
います。

スタッフ名	派遣サークル	担当シナリオ
kazuto	熊大たのしいＲＰＧ研究会	刀剣盗難事件
2106（ニトロ）	崇城大ＴＲＰＧ研究会	上通り／通り魔事件
黒りんご	Ａ　Ｒ　Ｃ	阿蘇山調査事件
内　　田ロストマン	ＳＣＵＤ	霧の獣目撃事件
タテイシ	アウターライフ	神隠し事件
Ｒｅｄ　Ｍｏｏｎ	フリー	グランドマスター
Ｙｕｎｎ	フリー	イラスト担当
オビケン	フリー	運営責任者

【Event System】

今回のイベントは、５つのステージに分かれて進行します。

ひとつのステージは、ゲーム内の時間で１日をあらわします。

つまり、今回のイベントは、ゲーム時間で５日間の事件を解決する話となります。

皆さんは、熊本で続発している怪異事件の解決のために来熊した怪異ハンターという設
定です。

皆さんを呼び寄せたのは、熊本の怪異ハンターの世話役である「薔薇絵亭」のマスター
です。

「薔薇絵亭」のマスターは、いま続発している熊本の怪異事件がなんらかの大きな災い
の予兆であると考え、

日本中から腕利きの怪異ハンターを集めています。

ひとつのステージは、30～40分間のロールプレイ時間と、10～20分間の自由交流時間
があります。

ロールプレイ時間は、ゲーム時間で昼間の出来事となります。

この時に皆さんは、パーティ毎に分かれてテーブルにつき、それぞれのシナリオを進め
ていき、情報やアイテムを入手します。

自由交流時間は、ゲーム時間で夜の出来事となります。この時、みなさんは、情報交換
のサロン「薔薇絵亭」に集まっています。

この時間を利用して、皆さんは、全パーティ同士で情報交換等を行ってもらいます。

また、パーティが再結成等の交渉はこの時に行います。

【Ｓcenario】

みなさんは現在の警察や法律でた対処できない怪異事件（幽霊・怪異に属する者の起こ
す事件）に対処できる唯一の存在である怪異ハンターです。

今回、熊本で群発している怪異事件を解決するために、熊本へと来ています。

熊本で起きていたのは、次の５つの怪異事件です。

事件名	依頼の内容	事件の真相	首謀者
刀剣盗難事件	宮本武蔵の遺品収集で著名な美術館で、一振りの刀剣が盗まれた。その盗まれた品に少々問題があるようである・・・（依頼主：美術館館長）	古来より阿蘇鎮護のために伝えられる神剣。美術館から盗まれた刀剣は、その神剣であった。この事件は、神剣の力で、熊本城の地下に設置された阿蘇山鎮護の封印を解除しようとしたものであった。首謀者は、辻会長率いる右翼団体「弘国会」の山口導師＆高草木秘書。最後は、神剣を取り戻したＰＣ達と藤崎宮で激突した。
霧の獣目撃事件	阿蘇町で霧の深い日に、霧のような巨大な獣の目撃情報が相次いでいる。けが人が出たとの話もあり・・・（依頼主：阿蘇町の実力者）	古来より阿蘇鎮護のために伝えられる神鏡。その力は、獣の魂を鏡に閉じ込め、己の式神として駆使することができるという・・・この事件は、カドリードミニオン（旧阿蘇くま牧場）の熊たちを操り、熊本を破壊しようとしたものであった。首謀者は、辻会長率いる右翼団体「弘国会」の宮崎博士。最後は、カドリードミニオンで、４００頭の熊たちが見守るなかでＰＣ達と激突した。
阿蘇山鳴動事件	最近、阿蘇山の鳴動が記録されている。しかし、通常の火山活動とは様子が異なっているようである・・・（依頼主：熊本の政界実力者）	古来より阿蘇山鎮護のために伝えられる神鈴。この事件は、古来の儀式をおこない、阿蘇山噴火をたくらんだものであった。首謀者は、火山研究の第一人者である井上教授。活発化した阿蘇の火山活動をとめるため、神鈴を預かったＰＣ達は、危険をかえりみず、嵐のなか阿蘇山に向かう。最後は、阿蘇山中岳で、井上教授とＰＣ達が、神鈴による儀式をめぐって激突した。
上通り／通り魔事件	上通りで起きている不可思議な通り魔事件が起きている。被害者はいるのに、加害者の目撃情報がないとのこと・・・（依頼主：上通り商店街会長）	古来より阿蘇鎮護のために伝えられる神弓。この事件は、神風連の乱の志士たちの無念を晴らすため、失われた秘術を使い、亡霊達を現世に呼び出したものであった。首謀者は、神風連の志士たちに共感した記念館の立石館長。亡霊達を倒す方法は、神弓によるしかない・・・最後は、加藤神社にて、 100体の亡霊を操る立石館長と、神弓をもったＰＣ達が激突した。
神隠し事件	宇城地区で若い女性の行方不明事件が続発している。過去に起きた怪異事件との類似性があるようであるが・・・（依頼主：熊本県警幹部）	古来より阿蘇鎮護のために伝えられる神玉。この事件は、神玉を使い、生贄に捧げることで、阿蘇を噴火させようとしたものであった。首謀者は、辻会長率いる右翼団体「弘国会」の内田社長。生贄のために攫われた７人の少女。最後は、永尾神社にて、儀式を執り行おうとした内田社長＆岡崎秘書と、ＰＣ達が激突。しかし、時すでに遅く１人の少女は犠牲となり、内田社長たちをとり逃すこととなった。