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「最近の若い連中は優秀でね。君ら魔族の残党も、もはや脅威とはいえない数まで減
ってきた。このまましばらくは人間社会の安全を維持することは容易いだろうさ。だが、
君らの存在が無害なものになってもらっては困るのだ。・・・2年前の戦いで魔王を倒し、
それゆえにアヴァロンの人間たちは思い上がって自ら戦争を始めようとした。今回は何
とか回避できもしたが、また平和が続けばいつまた間違いを犯すやもしれん。だが、人
間が手を携えねばならぬ脅威が身近にあれば、お互い争う暇など無かろう。"勇者"すら
打ち破る脅威ならば、なおさらだ。『魔族狩りギルドの長』としての最後の仕事は、未だ魔
族の脅威消えず、と警鐘を鳴らすことなのだ、この命を捨てることでね。」
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